(72期向け)東京の三弁護士会、入会申込手続き等まとめ

2019年9月2日より、東京の三弁護士会で入会申込手続きが始まります。毎年多くの修習生が東京で弁護士登録することから、それぞれの弁護士会の入会申込み手続き、必要資料、費用などをまとめました。

72期の司法修習生で東京の弁護士会への登録を検討している方は参考にしてみてください。

なお、当記事は各弁護士会が発表している新規入会に関する情報をまとめたものになります。情報の正確性、特に入会申込受付期間、必要書類、必要な費用等については参照元のウェブサイトを確認するようお願いします。

 

1. 入会受付期間等

(1)東京弁護士会

入会受付期間 9月2日(月)~9月13日(金)【17時必着】
書類提出方法 郵送(一般書留)のみ、持ち込みはできない
〒100-0013 千代田区霞が関1-1-3 弁護士会館6階
東京弁護士会 72期入会申込係

参照ウェブサイト:「72期修習生

(2)第一東京弁護士会

入会受付期間 令和元年9月2日(月)~9月13日(金)【必着】
書類提出方法 簡易書留郵便にて郵送
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-1-3 弁護士会館11階
第一東京弁護士会 会員課 入会・登録係

参照ウェブサイト:「第72期司法修習生 第一東京弁護士会への入会申込手続について

(3)第二東京弁護士会

入会受付期間 令和元年9月2日(月)~9月13日(金)【必着】
書類提出方法 「特定記録郵便」等の発送後に配達状況の追跡確認ができる方法
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-1-3 弁護士会館9階
第二東京弁護士会 総務課 入会係

参照ウェブサイト:「入会について(第72期司法修習生の方へ)

(小括)

東京三会ともに、9月2日から9月13日必着での一斉登録の入会申込期間を設定しています。東京弁護士会のみ17時必着という明記がされていましたので、東京弁護士会への入会を希望する場合はこの点に注意した方がよさそうです。
また、各会とも原則として紹介者が署名押印した書面の提出を求めています。紹介者を就職先のボスに依頼することも多いので、修習生は早めに紹介者に関する書面の準備に取り掛かった方がよいでしょう。紹介者に関する書面を準備できない場合でも各弁護士会に相談することができます。

2.費用について

(1)東京弁護士会

日弁連弁護士名簿登録料 1万円
東京弁護士会入会金 3万円
登録免許税 6万円(収入印紙)

初年度の会費(月額)
東弁会費  2,500円
日弁連会費 6,200円
日弁連特別会費 2,800円

なお、67期以前の会員については、
東弁会費    18,000円
日弁連会費   12,400円
日弁連特別会費 2,800円
合計 33,200円

(2)第一東京弁護士会

入会金 1万円
日弁連登録料 3万円
登録税 6万円(収入印紙)

初年度の会費(月額)
一弁会費  2,500円
日弁連会費 6,200円
日弁連特別会費 2,800円
※一弁会費に関しては2020年6月より発生

なお、登録6年目以降の会員については、
一弁会費 16,000円
日弁連会費 12,400円
日弁連特別会費 2,800円
合計 31,200円

参考ウェブサイト:「ようこそ、一弁へ

(3)第二東京弁護士会

第二東京弁護士会入会金 3万円
日弁連登録料 1万円
登録免許税 6万円(収入印紙)

初年度の会費(月額)
二弁会費 2,500円
日弁連会費 6,200円
日弁連特別会費 2,800円
※二弁会費については、2020年6月より発生

なお、2019年8月28日現在、66期以前の会員については、
二弁会費 16,000円
日弁連会費 12,400円
日弁連特別会費 2,800円
合計 31,200円

(小括)

登録時に必要な費用及び初年度の会費については、三会で違いはありません。

入会の際に必要な費用※1 初年度の会費(月額)※2 登録6年目以降の会費(月額)
東弁 10万円 11,500円 33,200円
一弁 10万円 11,500円 31,200円
二弁 10万円 11,500円 31,200円

もっとも、現時点での会費を比較すると、登録年次が上になると、将来的には東京弁護士会の負担会費総額が三会の中ではもっとも高額になるようです。

※1:各会入会金、日弁連登録料、登録免許税の合計
※2:各会会費、日弁連会費、日弁連特別会費の合計

3.その他各弁護士会の特色

各会のホームページに記載がある主な研修・制度などを紹介しています。

(1)東京弁護士会

・クラス別研修制度
新人弁護士20名程度と経験を積んだ弁護士(担任・副担任各1名)でひとつのクラスを作りゼミ形式で1年を通して研修を行います。各クラスでは、研修だけでなく懇親も盛んで、弁護士同士の交流の場ともなっています。

(2)第一東京弁護士会

・班制度
30人から40人をひとつの班として、前年度の副会長が「班長」として指導係になり、勉強会や懇親会を実施しています。

・新入会員研修
講義形式の研修もありますが、個別研修では、法律相談や刑事弁護活動について、経験豊かな先輩弁護士の直接指導を受けることができます。

・若手会員委員会
概ね登録5年目以内の会員を若手会員と位置付け、若手みずからが研修や懇親行事を企画しています。

(3)第二東京弁護士会

・クラス別研修
新規登録弁護士を1クラス20名程度に編成し(一部研修では更に班に分けます)、クラス単位で全7回にわたり、各種テーマについて、ゼミ形式での研修を実施。
クラスごとに、担任(弁護士登録6年目から15年目)、副担任(弁護士登録3年目から10年目)及び相談役(弁護士登録20年以上)を派遣し、経験を積んだ弁護士による実務経験に即した実践的なゼミを行います。

・指導担当弁護士
指導担当弁護士は、主に即独・早独(登録から1年内の独立)の新人弁護士会員(原則として登録から満3年まで)に対し、当会所属の経験豊かな弁護士が「指導担当弁護士」として事件処理や事務所の経営等について指導を行い、OJT(事務研鑽)の機会を提供します。

4.まとめ

登録に必要な費用、会費や各会で実施されている研修の内容等には大きな差がないように見受けられます。申込みまで期限が迫っていますが、先輩や指導担当弁護士に話を聞くなどして、納得のいく弁護士会への入会申込みをしていただければと思います。

修習関連情報一覧に戻る