掲載日:2022年6月27日(月)
76期修習生(予定者)のみなさま、こんにちは。この時期としては、記録的に暑い日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。試験直後の解放感も少しずつ薄れて、そろそろ本腰を入れて勉強を再開しなければと思う反面、合格した場合に備えて就職活動を始めている方、これから始めようとしている方、様々かと思います。
法律事務所への「就職活動」については、一般企業への就職活動とは異なる点も多いため、「先輩方がこれまでどのように就職活動に取り組んでこられたか」という情報は、とても参考になるかと思います。
そこで、今回は、先輩方から頂いた「就活アンケート」をもとに、あまり世間には出回らない合格者・修習生の就職活動のホンネや実態について、有益な情報をご紹介していきたいと思います。
- Q就職活動は行いましたか?
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Aはい 93.63%
いいえ 6.37%
回答者の中には、就活自体をまったく行わなかったという方も、全体の約6%ほどおりました。こちらは、主に親御さんが弁護士で法律事務所を経営されていて、その事務所への就職が決まっていたり、後継者として事務所を継ぐことが決まったりしている方のようです。これから就職活動を始める合格者にとっては、本当に羨ましい限りですが、その一方で他の法律事務所への就職がなかなか難しい(言い出しづらい)という悩みもあるようです。
- Q就職活動を始めた時期はいつですか?
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A司法試験の合格発表「前」 23.02%
司法試験の合格発表「後」 76.98%
合格者の8割近くが、合格の発表があってから就活を始めています。やはり合格発表の前から、就職活動を始める方は少ないようですね。
ロースクール在学中に、大手法律事務所のサマークラーク(サマクラ)などに参加した方の中には、すでに内定を得て就活を終了している方もいますが、多くの合格者は、合格発表があってから、就活を開始するのが現実のようです。
そうはいっても、応募の締め切りが早い採用説明会もあるようですし、基本的に予定する採用人数を確保してしまえば、採用活動自体を「終了」してしまう法律事務所は多いので、「早い者勝ち」の傾向があることは否めないかと思います。
対策としては、ネットやクチコミを活用して、様々な法律事務所の採用情報や、就職説明会の情報をできるだけ早めに積極的に集めておいたほうがよさそうです。
司法修習ドットコムでも、弁護士求人ナビ主催の「76期修習生(予定者)就職合同説明会」など、何回かオンラインでの説明会を開催する予定です。オンラインでの説明会のため、気軽に参加できるのが特長ですので、就職活動に乗り遅れないためにも、積極的に参加されることをオススメいたします。
なお、参考情報ですが、「予備試験合格者」の場合、「合格発表前」に就職活動を開始した方が、「半数」ほどもいらっしゃいました。予備試験組の就活は、ロー卒業生組よりも、前倒しで行われているようですね。
- Q就活時には、何社(何所)受けましたか?
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A1~10社 78.23%
~20社 10.88%
~30社 7.48%
~40社以上 3.40%
8割近い方が、10社以下と回答しています。40社以上を受けたという方も、何と3%以上もおりました。
自分の入所する事務所へのこだわりが強いため、できるだけ多くの事務所を受けたという方もいるようですが、修習期によっても、面接数には差があるようです。
- Q就職先の種類
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A法律事務所 90.48%
一般企業 5.44%
官公庁 2.04%
その他 2.04%
やはり法律事務所が9割と圧倒的に多かったです。
なお、官公庁(裁判所・検察庁を含む)以外では、「一般企業」への就職も5%ほどいました。企業内弁護士の需要も、それなりに高まってきているようですね。
- Q就職先の地域
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A関東 68.71%
関西 18.37%
九州 4.08%
中部 2.72%
北海道・東北 1.36%
その他 4.76%
アンケートでは「関東」が約7割と圧倒的に多い状況でした。やはり法曹界でも、人材が首都圏に集中する傾向はあるようです。
東京には、最高裁判所や検察庁といった日本の司法の中枢となる機関も多いことも、理由の一つだと思われます。地方で受験をしていた方が、修習後、法曹になるタイミングで東京に上京するケースも多いようですね。
まとめ
以上、先輩方の「就活アンケート」を見て参りました。
これから弁護士事務所への就職活動を始める方には、当サイトにある法律事務所の「求人情報」を是非ともご活用いただければと思います。条件面等を記載した募集要項の他に、事務所内の様子を写真で掲載している事務所もありますので、より将来の業務についてのイメージがしやすいかと思います。
現在掲載中の法律事務所(一部抜粋)
※2022年6月26日時点での登録情報になります
弁護士法人片岡総合法律事務所
勤務予定地:東京
弁護士数:32名(男23名、女9名)※2022年5月現在
採用予定人数:3人
初年度想定年収:800万円
ベリーベスト法律事務所
勤務予定地:[1]東京オフィス [2]全国の各オフィス
弁護士数:275名(男性:212名 女性:63名)※2021年10月現在
採用予定人数:20人(※採用人数に制限は設けていません。優秀な人材であれば積極的に採用します。)
初年度想定年収:600万円
法律事務所 ASCOPE(アスコープ)
募集地域:東京、浜松、立川
弁護士数:34(男性30名、女性4名)※2022年6月現在
採用予定人数:若干名
初年度想定年収:600万円