掲載日:2023年9月15日(金)
修習生のみなさん、こんにちは。厳しい残暑の日々が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。今期の修習生活も、選択型実務修習・集合修習に突入して、遂に大詰めを迎えていることかと思います。
前回までの特集では、実務修習の各修習(裁判修習・検察修習・弁護修習)について、先輩方から頂いたアドバイスを公開いたしました。今回は、その他の修習生活全般について、同期の修習生や先輩方との付き合い方から遊び方まで、修習生活に悔いを残さないための先輩方のアドバイスをまとめさせて頂きました。
残りわずかとなった修習生活を悔いのないものにするためにも、是非最後までお読み頂いて、ご参考にして頂ければと思います。
「修習の同期は一生の宝になります。勉強以外に様々な経験を分かち合ってください。」(70期台)(70期台)
「修習同期は一生の友になりうるので,しっかりと絆を深めてください!」(60期台)
「同期は今後必ずどこかで会うので、いろいろな人と関わって遊んでください」(60期台)
やはり、「修習同期との絆を深めるべき」との意見がとても多かったです。
とはいえ、今期の修習でも、前半は新型コロナウイルスの影響もあり、外食の自粛などで修習生同士での絆を深める機会を増やすことがなかなか難しかったようですね。
もっとも、今年の5月以降は、国の新型コロナウイルス対策の方針にも変更があり、色々な規制が緩和された関係で、修習生同士の交流の機会も増えているようです。これまでに交流が少なかったと思っている方も後悔をしないように、修習が終わるまでに、集合修習の機会などを活用して、より積極的に交流の機会を増やした方がよさそうですね。
「地方に行く人はその土地の文化に触れたり、グルメを楽しんだり、人と交流したり、楽しみはたくさんあると思うので、充実した生活を送ってください。裁判官に聞くと、結構情報を持っています(裁判官も短い期間で堪能しようとたくさん情報を集めているので)。」(60期台)
「弁護士の仕事のやり方は人それぞれ違います。検察官や裁判官よりも顕著だと思います。修習担当の先生のやり方を細かいところまで見るべきだと思います。また、修習が終わったあとも修習担当の先生と付き合いがある人は多いです。私もいまだに連絡を取っています。仲良くしておくべきだと思います。」(60期台)
他には、裁判官や弁護士の先生との交流について、積極的に行うべきとの意見も多かったです。
前回までの特集とも重なりますが、実務修習先の先輩方と仲良くすれば、修習地での情報も得られるだけでなく、修習を修了してからもお付き合いが続くような「人生の先輩」として、良い交流を続けられる方も多いようですね。
なお、「修習中に積極的に見ておけばよかったこと」についても、アドバイスを頂いておりますので、下記にて紹介いたします。
「検察は、捜査と公判にわかれるが、検察修習では、捜査がメインだったため、公判をもっと見ておけばよかったと思った。また、民事訴訟で、裁判官がいつどういう心証を抱くのかをもっと注意深く見ておけば良かった。」(70期台)
「修習先以外の事務所の弁護士の仕事や、その事務所にある書籍・システムの内容などについてみておけばよかったと思いました。」(60期台)
「裁判官の合議事件の合議の仕方をみておけば良かった。弁護士として裁判をする際に,合議事件の裁判官の議論状況にあまりイメージが沸かないため,修習中によく見ておけば良かったと思います。」(60期台)
「裁判官にもっと経験則や心証形成に重要なことなどを質問しておけば良かったと思いました。」(70期台)
「検察官が処分を決めるプロセス」(70期台)
「事務所を経営するパートナーの視点」(70期台)
やはり、裁判修習や検察修習など、その実務修習期間でないと学べないことを積極的に学ぶべき、との意見が多かったです。
選択型実務修習がまだ残っている方は、特に各修習でしか学べない点について、改めて確認するようにしたり、積極的に先輩方に質問をしたほうがよさそうです。
以上、先輩からの「修習中にやっておけばよかったアンケート」について、全体総括編をお送りいたしました。
みなさんの残り少ない修習期間を後悔のないものにするためにも、是非とも今回の特集を参考にして頂ければ幸いです。
今回も最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。