熱戦!日弁連会長選挙は再投票へ!

日弁連の会長選挙

 先日の特集でも紹介した日本弁護士連合会(日弁連)の「会長選挙」ですが、2/7に投票が行われ、正式な得票数が2/14に発表されました。
 熱戦の結果、今回の投票では会長の選出までにはいたらず、1か月後に再投票となりました。今回はこちらについての詳細をお伝えいたします。

開票結果と再投票の理由

 2/14の選挙管理委員会において、得票数の最終確定を行った結果、得票の多い2名の候補者について再投票を行うことが確定しました。

得票数上位2名 ※立候補届出順

  • 荒  中  氏(仙台弁護士会所属)
  • 山岸 良太 氏(第二東京弁護士会所属)

※詳しい開票結果はこちらのリンクからご確認ください
https://www.nichibenren.or.jp/news/year/2020/200214.html

 開票の結果ですが、山岸良太氏(第二東京弁護士会所属)が、得票数では8,729票を獲得してトップとなりました。地盤である第二東京弁護士会での得票を2,316票と伸ばし、250票の獲得にとどまった荒氏に大きく差を付けました。もっとも、全国の52弁護士会中では、3分の1を下回る14弁護士会での最多得票にとどまりました。

 一方、荒中氏(仙台弁護士会所属)は、得票数では山岸氏に次ぐ2位の6,944票でしたが、山岸氏の倍となる28弁護士会での最多得票を獲得しました。大票田である東京弁護士会と第一東京弁護士会の得票でも、山岸氏に肉薄する票数を獲得しています(なお、全体の投票率は、49.92%でした)。

 結果は以上でしたが、日弁連の会則では、最多票を得たうえで、さらに全国52の弁護士会のうち3分の1以上(今回なら18弁護士会以上が必要)でトップの票数を獲得しないと当選できない、という規則があります。そのため、今回は、会長選挙の当選要件を満たす候補者がいなかったため、改めて2020年3月11日に山岸氏と荒氏とで再投票が実施されることになりました。再投票となるのは8年ぶりということです。

候補者の簡易プロフィール(50音順)

荒 中(あら・ただし)

1982年弁護士登録 34期(仙台弁護士会所属)
荒総合法律事務所・所属

▼ひまわりサーチ・詳細情報
http://www.bengoshikai.jp/search/detail.php?kai_code=39&id=17845
▼新たな時代の司法を考える会(通称あらし会)・代表
https://arashikai.jp/

山岸 良太(やまぎし・りょうた)

1980年弁護士登録 32期(第二東京弁護士会所属)
森・濱田松本法律事務所・所属

▼ひまわりサーチ・詳細情報
http://www.bengoshikai.jp/search/detail.php?kai_code=1&id=16988
▼頼りがいのある司法を築く日弁連の会・代表
https://tayorigai-shiho.jp/
https://2020yamagishi-ryota.jp/(2020/2/18現在、Forbiddenの表示あり)

 以上、日弁連会長選挙の速報でした。
 全体の得票数でリードする山岸氏が、各弁護士会の最多得票を伸ばすのか、それとも荒氏が全体での得票数を伸ばして逆転するのか、見逃せません。
 引き続き司法修習ドットコムでもウォッチしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!

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